第14回夏季開発実務プログラム
RRAやPCMといった手法を学ぶ屋内研修と、それを日本の現場で実践する現地実習から構成される「第14回夏季開発実務プログラム」を開催しました。現地実習の舞台は、尾瀬ヶ原を有する群馬県片品村花咲地区。自然豊かなこの地で、調査や地元住民と一緒に参加型ワークショップを行い、「むら活性化プロジェクト」の計画・立案を行いました。

社会調査法概論、RRA(簡易農村調査法)

屋内研修の最初の2日間では、社会調査法とRRA(Rapid Rural Appraisal:簡易農村調査法)の基礎を学びました。現地実習先である群馬県片品村の資料・統計を読み解き、RRAの参加型ツール(季節カレンダーや組織図など)を用いて現地の現状把握を行いました。
PCM(プロジェクト・サイクル・マネジメント)計画・立案

続く3日間では、PCM(プロジェクト・サイクル・マネジメント)について学び、国際協力プロジェクトの事例を用いて、問題分析から計画・立案までの一連の流れを、実際にグループで作業をすることにより体系的に習得しました。

現地視察、RRA実習

片品村花咲地区にて現地視察を行った後、RRAの実習として各グループで選定した農家や役場、観光協会、自治組織の代表者の方などを訪ねました。屋内研修で学んだSSI(半構造型インタビュー)やその他のツールを活用して、同地区の現状や展望を探り、得た情報をもとにプロジェクトの計画作りに取り掛かりました。
住民とのワークショップ、プロジェクト案作成

プロジェクトの計画過程では、地元住民を招いて3回のワークショップを開催しました。まずは地域の「強み」や「弱み」を探る“SWOT分析”を行い、それをもとに受講生が様々なプロジェクト案を考え出していきました。受講生からは数々のプロジェクト案が発案され、住民とその中から実現可能性の高いものを選び出して、計画の詳細を練り上げていきました。
提案内容発表会

最後に、ワークショップを通して住民と共に作りあげた「むら活性化プロジェクト」の提案内容発表会を行いました。の注目が集まる中、受講生たちは各々のプロジェクト案をPDMに沿った形で、また地図や絵を用いるなどの工夫を凝らして発表しました。住民からは、「それは明日からでもやってみよう」「この計画はすぐには実現できないけれど夢があっていいね」などのコメントをもらうことができました。
受講生たちが提案したプロジェクト

花咲キャッチフレーズ・マスコットの導入(“花咲花豆四姉妹”)
・花咲の野菜を知ってもらう(野菜調理実演販売)
・花バスの運行(観光・福祉用コミュニティバス)
・花咲イベント1年計画(フォトコンテストなど)
・国際ワークキャンプ受入れ
・花咲里山便り(メールマガジン)の配信
・花咲ばぁばと作る郷土料理
・花咲ばぁばのバー(交流の酒場)
・プップでGo!(自動三輪貸し出し)
・花咲じぃじの里構想(看板・遊歩道の整備)
・「いやし」学会・シンポジウムの開催
・第2の故郷プロジェクト(農家ホームステイ)
・愛の花咲くプロジェクト(桜の植樹・命名権の販売)
プログラムを教えて・・・受講者の声
受講生からは以下のような声が届きました。
- 実践を交えて学ぶことでプロジェクト立案の難しさや面白さを知ることができて良かった。また、他の受講生の皆さんはとても意識が高い魅力的な人が多く、多くの刺激を受けた。
- 国際協力への興味がさらにわいた。研修を終えて、早くこの学びを現場で活かしたいと思う。
- 屋内でのPCM研修ももちろんためになったが、実際に片品村に行ってRRA(簡易農村調査法)を実施したり、村活性化プロジェクトを他の受講生や地元の方々と一緒に考えたりと、学んだことを実践することができたところが良かった。
- グループ内でのディスカッションを通していろんな案を出し合うことができて、「参加型」の醍醐味を味わうことができた。
- 様々な背景を持った人たちと一緒に学べて楽しかった。
- 今後開発に関わっていくかどうかはまだ迷っているが、自分の進路を考える良いきっかけになった。
- 個人のお客様
- JICAまたは海外からの研修員受け入れ機関研修担当のお客様
- NPO・公益法人・自治体のお客様
- 大学職員・教員のお客様
- 企業の研修担当のお客様


